マクロン仏新大統領が就任 「国の復興」へ荒波の船出 「国民に自信を取り戻させる」

 【ベルリン=宮下日出男】フランスのエマニュエル・マクロン新大統領(39)が14日、正式に就任した。就任演説では選挙で分断が露呈した国民の団結も図り、フランスの「復興」に努める考えを強調した。一方、政権基盤構築など課題も山積しており、仏史上最年少大統領となった若き指導者には船出早々から荒波が押し寄せている。

 マクロン氏は同日、パリの大統領府(エリゼ宮)でオランド前大統領から核兵器の発射コードの引き継ぎを受けた後、就任式に臨んだ。任期は5年。1958年に発足した第五共和制下で8人目の大統領となる。

 就任演説でマクロン氏は「私の任務はフランス国民に自信を取り戻させることだ」と述べ、国の再生に全力を尽くす意向を表明。そのために「社会の分断の克服」が必要との認識を示した上、欧州など国際社会は「強いフランスを必要としている」と強調した。

 首相の任命は15日が見込まれ、16日にも内閣を発足させる見通し。15日には初外遊でドイツを訪れ、メルケル独首相と会談。外交を始動させる。ロイター通信によると、週内にはアフリカ西部マリに駐留中の仏軍部隊も訪問する。

 大統領選出から1週間。マクロン氏は最初の関門、6月の国民議会(下院、定数577)選に向けた準備も急ぐ。支持母体「共和国前進」は第1次公認候補428人を発表し、約半数が新人という陣容で新鮮さをアピール。マクロン氏は13日、候補らの会合で「君たちは仏政治の新たな顔だ」とげきを飛ばした。

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