前FBI長官が米議会で証言へ トランプ氏、露外相に「圧力取り除かれた」

 【ワシントン=加納宏幸】米上院情報特別委員会は19日、トランプ大統領に解任された連邦捜査局(FBI)のコミー前長官が同委員会の公聴会で証言することに同意したと発表した。日程は未定だが、今月29日の戦没将兵追悼記念日後に公開の形で実施することを予定している。

 公聴会では、ロシアの米大統領選干渉疑惑やトランプ陣営とのつながりに関するFBIの捜査状況、コミー氏解任の経緯が焦点。

 米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は19日、複数の米政府当局者の話として、トランプ氏が10日にホワイトハウスでロシアのラブロフ外相らと会談した際に前日のコミー氏解任に触れ、「ロシアに関して強い圧力に直面していたが、それは取り除かれた。私は捜査対象ではない」と伝えたと報じた。トランプ氏は「コミー氏は頭がおかしく、本当の変人だ」とも述べたという。

 事実なら、トランプ氏がロシア疑惑の捜査を理由に解任したことを裏付けることになり、犯罪である司法妨害とされ、同氏の弾劾要件となる可能性もある。CNNテレビはホワイトハウスの法律顧問が米議会による弾劾手続きに関する検討を始めたと伝えた。

 一方、米紙ワシントン・ポスト(同)は19日、トランプ氏側近の政府高官が、FBIによるロシア疑惑の捜査対象として浮上していると伝えた。高官の名は不明。同紙は露政府当局者と接触した高官としてトランプ氏の女婿であるクシュナー大統領上級顧問、セッションズ司法長官、ティラーソン国務長官を挙げた。

 すでにフリン前大統領補佐官(国家安全保障問題担当)、陣営の選対本部長だったマナフォート氏が捜査対象になっていることが報じられている。

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