パンダ、サッカー…中独首脳、G20を前に協調アピール 人権問題では溝

 【ハンブルク=宮下日出男】中国の習近平国家主席は5日、ドイツのメルケル首相と訪問先のベルリンで会談した。両首脳は中独関係や国際情勢のほか、独北部ハンブルクで7日に開幕する20カ国・地域(G20)首脳会議について協議。首脳会議の成功に向けた協調を確認した。

 両首脳は5日、会談後に政府や企業間の協力協定への署名式に出席。その後、ベルリンの動物園で中国が貸与したパンダ2頭のお披露目に立ち会い、夕方には両国チームによるサッカー試合を観戦する予定。

 G20では、トランプ米政権による保護主義的な政策や地球温暖化対策「パリ協定」離脱決定を受け、貿易や気候変動が主要議題となる。自由貿易やパリ協定推進を掲げる中国は新たな世界のリーダー役となることを目指しているとされ、特に関係を重視する議長国ドイツに協力的態度をとることで存在感を示す狙いだ。

 習氏は会談に先立つ独紙への寄稿で「中独は世界第2位と第4位の経済国として、世界やそれぞれの地域の平和と安定、繁栄に対する大きな責任を引き受けるべきだ」と強調した。

 ドイツもトランプ政権が「米国第一」を掲げる中、自由貿易や気候変動の問題では中国の協力を重視しており、習氏への手厚い対応に期待が表れた形だ。一方で人権問題などでは溝があり、ノーベル平和賞受賞者で入院中の民主活動家、劉暁波氏の状況に懸念も表明している。

 メルケル氏はG20開幕前に先立つ6日、トランプ米大統領とも会談する。

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