重慶市トップ解任 飛び交う臆測 権力闘争激化 孫政才氏“見限り”の動きも

 【北京=藤本欣也】中国重慶市トップの同市共産党委員会書記を解任されたことが15日に判明した孫政才政治局員(53)をめぐり、さまざまな情報が飛び交っている。最高指導部メンバーの政治局常務委員が大幅に入れ替わる今秋の党大会を前に、権力闘争が激化してきた。

 香港紙によると、全国金融工作会議に出席するため北京入りした孫氏は14日夜、重大な規律違反の疑いで連行され、党中央規律検査委員会の調査を受けているという。孫氏の夫人に関する不正腐敗事件の可能性があるとされる。夫人は、胡錦濤前国家主席の元側近で、汚職で失脚した令計画氏の夫人と関係が深かったという。真偽は不明だ。

 孫氏をめぐっては、昨年から今年にかけて重慶市を巡視した党中央規律検査委から、汚職で失脚した薄煕来・元重慶市党委書記の思想が一掃されていないなどと批判されていた。

 重慶市ではすでに、孫氏が党委書記時代に出した講話内容を他のものに差し替える動きが広がっているとの情報もある。

 孫氏は胡春華・広東省党委書記(54)とともに、習近平国家主席の後継者候補の1人で、秋の党大会で政治局常務委員に昇格するかが焦点となっていた。

 党中央は15日、国営メディアを通じて、孫氏を重慶市党委書記に再任せず、後任として、習氏の側近の陳敏爾・貴州省党委書記(56)を起用する人事を公表していた。

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