「ヂクッ」強烈な痛み、10分で全身にじんましん…ベテラン記者の“強毒アリ体験記”

 日本の港湾で相次いで発見されている南米原産のヒアリ。今のところ海外から船舶で持ち込まれたヒアリがみつかった段階で、日本での生息域の拡大などは確認されていない。だが海外では、強い毒を持つヒアリに刺され死亡する事例も多数報告されている。強毒アリに刺されると、人間の体はどのような症状をきたすのか。米国で刺された海外報道担当のベテラン記者(50)が「体験記」をつづった。

 日本各地の港で強毒のヒアリが発見されたとのニュースが日本中を駆けめぐっている。筆者は1990年夏、留学先の米国で、ヒアリとみられる強毒アリに刺され、危うく死にかけた経験を持つ。そのときの様子を紹介することで今後の警鐘としたい。

 イラクのサダム・フセインによるクウェート侵攻後、湾岸の戦地に赴く学生が相次いだ米南部アラバマ州の南アラバマ大キャンパス。気温が30度を超えるうだるような暑さの中、テニスをしていた際のことだった。

 「ヂクッ」。地面にあったテニスボールを何気なく左手で拾い上げたところ、薬指の根もとに突然、強烈な痛みが走った。少年のころ、林の中で蜂に刺されたのと同じ感覚だった。

 「一体何事か」。驚いて手のひらを見ると、1匹のアリがもぞもぞと這っているだけだった。

 「日本と違って、異国の地だから、強く噛むアリもいるのだろう…」。そう思って、たかをくくっていると、10分ほどで、あっという間にじんましんが体全体を覆った。

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