北ミサイル ASEAN、北朝鮮対応に苦慮 米はフォーラム参加停止を要請

 【マニラ=吉村英輝】東南アジア諸国連合(ASEAN)が、北朝鮮への対応に苦慮している。7日に開かれるASEAN地域フォーラム(ARF)をめぐって米国は、核・弾道ミサイル開発を続ける北朝鮮の参加停止を要請。一方、中国やロシアは、対話を重視する立場だ。大国の思惑が交錯するなか、難しいかじ取りを迫られている。

 「最後通告を突きつけるべきだとの見方もあった」

 フィリピンのカエタノ外相は4日夜、ASEAN各国の外相とARFへの北朝鮮参加問題を協議。今後もミサイル発射などを続ければ、北朝鮮のARF招待を次回から打ち切る考えを記者団に示した。

 毅然(きぜん)とした態度にも聞こえるが、妥協の産物だ。

 カエタノ氏は、加盟国内には、強い対応で危機感を表明すべきだとする声があった一方、数少ない意見交換の場なので参加を認めるべきだとの主張など、「意見は二分した」という。

 このため、「全会一致の原則」と「結束」というASEANの存在意義を維持すべく、参加を認めながら米国も納得させる表現手段として「最後通告」という言葉をひねり出した。

 ただ、外相会議が5日にまとめた声明は、北朝鮮に紛争予防を目的としての自覚を「強く呼びかける」と述べるにとどまった。

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