北ミサイル グアム米軍基地は「即応状態」 北が恐れたのは爆撃機だけではなかった…

 西太平洋の米領の島、グアムは、米軍のアジア戦略の基軸といわれる。島内の空軍基地から2時間ほどで朝鮮半島に爆撃機を飛ばせる地理的要衝にあるためだ。今月初旬に公表された弾道ミサイル発射計画をはじめ、北朝鮮が目の敵にする「米国の抑止力」の最前線を訪れた。(グアム 塩原永久、写真)

■「緊迫感」ない基地

 翌日に米韓軍の合同演習を控え、北の挑発の懸念もあった20日。緊迫した空気が流れているだろうと想像したアンダーセン空軍基地には、拍子抜けするほどの「日常」が広がっていた。

 午前10時をまわると、多数の自家用車が吸い込まれていく。基地内の店に買い物にきた軍人の家族だ。

 「北朝鮮?心配ないわ。安く購入できる基地の中の雑貨店に行くの」と隣町からきたダーリン・イシプさん(36)は上機嫌だ。

 一方で米軍は、基地内の別の「日常」も米テレビに撮影させていた。発射計画から数日後に放映された番組は、北の脅威となるB1爆撃機をこれ見よがしに紹介。「大統領が求める行動をいつでも実行できる」との幹部の声も伝えた。

 「365日、いつでも戦い始められる」-。そんな張り詰めた即応状態こそが基地の「日常」なのだというメッセージだった。

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