北ミサイル発射 北朝鮮が日本上空越え弾道ミサイル発射 襟裳岬の東方1180キロ太平洋に落下 「これまでにない深刻かつ重大な脅威」

 【ソウル=桜井紀雄】日本政府は29日、北朝鮮が日本時間の同日午前5時58分ごろ、北東方向に向けて飛翔体を発射し、北海道の襟裳岬の東方約1180キロの太平洋上に落下したと発表した。韓国軍合同参謀本部は、発射したのは弾道ミサイルで、日本の上空を通過したとの見方を明らかにした。

 米韓両軍は21日から合同軍事演習「乙支(ウルチ)フリーダムガーディアン」を行っており、演習に対抗した形だ。北朝鮮は26日にも短距離弾道ミサイルとみられる3発を発射したばかり。金正恩(キム・ジョンウン)政権は今年に入って大陸間弾道ミサイル(ICBM)などミサイル試射を繰り返しているが、金正恩政権下で、日本上空を通過させたのは初めて。

 日本政府は国家安全保障会議(NSC)を招集。記者会見した菅義偉官房長官は、「わが国の安全保障にこれまでにない深刻かつ重大な脅威だ」と北朝鮮を強く非難した。

 日本政府によると、発射された弾道ミサイルは3つに分離し、太平洋に落下した。北朝鮮による弾道ミサイルの発射を受け、全国瞬時警報システム(Jアラート)が発令された。

 北朝鮮は事前に発射の方向などを警告することなく、日本の上空を通過するミサイルを発射したことについて、菅氏は「船舶の運航にとっても極めて問題のある危険な行為」と述べた。

 北朝鮮は今月初め、太平洋の米領グアム沖に4発の弾道ミサイルを発射する計画を公表したが、その後、金正恩朝鮮労働党委員長が発射を当面、保留する意向を示していた。

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