北ミサイル発射 グアム沖向けのミサイルを方向変え発射か 核実験を含む軍事的挑発続く可能性大

 【ソウル=名村隆寛】北朝鮮が29日、北海道の襟裳岬東方沖に発射した弾道ミサイルは、当初公表していた太平洋の米領グアム沖に向けたものとの見方が韓国でも出ている。発射方向を南南東のグアムから北東に変えただけという分析だ。

 北朝鮮は今月初め、グアム沖への4発のミサイル発射計画を明らかにしていたが、トランプ米大統領が軍事的報復の意思を示すなか、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長は発射保留の意向を示していた。米国の強硬な姿勢への反応を発射を踏みとどまることで示し、北朝鮮は米国から「評価」もされた。

 ただ、故金正日(キム・ジョンイル)総書記が軍重視の政治指導を始めた「先軍節」(25日)、海軍の創設記念日である「海軍節」(28日)、建国記念日(9月9日)など記念日続きの北朝鮮にとり、米国の顔色をうかがい膝を屈しているわけにはいかない。しかも、米韓は定例の合同軍事演習の真っ最中だ。

 北朝鮮は昨年のこの時期に潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の発射や、5回目の核実験を強行している。これに劣らぬ程度の“威嚇”を日米韓などに示さないことは、金正恩氏の威厳が国内的に揺らぐことにもつながりかねない。

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