北ミサイル 「列島越え発射続く恐れ」元海上自衛隊自衛艦隊司令官・香田洋二氏

 北朝鮮による米国領へのミサイル攻撃の可能性に対し、トランプ米大統領らが「炎と怒りに見舞われる」などと軍事対応も辞さない姿勢を明確に示したことで、北はたじろいだと思われる。今回の発射は、米領グアム沖以外の発射先を模索した結果だろう。

 中距離弾道ミサイル「火星12」と大陸間弾道ミサイル「火星14」については、角度を高くして打ち上げるロフテッド軌道でしか発射しておらず、実際の軌道で飛ぶかどうか試されていない。今このタイミングで太平洋に撃ち込めば、(1)実際の軌道での実験(2)ミサイル能力の誇示(3)日本への威嚇(4)米韓合同軍事演習への牽制(けんせい)-などの一石四鳥ともいえる成果がある。

 国連による制裁も出尽くした感があり、北にとっては制裁強化も怖くないと思われる。今後、北は米国を直接刺激しない形で、日本列島を越えるミサイル発射を続けることが懸念される。潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)発射の可能性もある。地域の緊張状態は当面続くだろう。

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