北ミサイル 米、北の計画妨害でサイバー攻撃か、トランプ政権前高官示唆

 【ワシントン=黒瀬悦成】今月25日に米大統領副補佐官(国家安全保障問題担当)を辞任したセバスチャン・ゴルカ氏が29日、FOXニュースの番組に出演し、北朝鮮による弾道ミサイル発射に関連し、米政府が北朝鮮のミサイル開発計画をサイバー攻撃で妨害する秘密工作を実施していることを示唆した。

 ゴルカ氏は、トランプ政権が北朝鮮の弾道ミサイルから米本土を守る方策について聞かれた際、「秘密の選択肢もたくさんある」と述べた上で、「(北朝鮮の)ミサイル発射実験は失敗が多い。中には北朝鮮に技術力がないこと以外の理由で失敗していることもある」と述べ、裏には米国のサイバー攻撃があったことを強くにおわせた。

 米紙ニューヨーク・タイムズなどによると、オバマ前政権は2014年、国防総省に対し、北朝鮮の弾道ミサイル発射実験をサイバー攻撃や電子戦によって妨害するよう指示。以来、米領グアムを射程に収める中距離弾道ミサイル「ムスダン」(射程約2500~4000キロ)の発射実験については、約9割が失敗に終わっているという。

 ゴルカ氏の発言が事実とすれば、トランプ政権も前政権から北朝鮮に対するサイバー攻撃作戦を引き継いでいることになる。北朝鮮が日本時間29日に行った弾道ミサイル発射は、ミサイルが落下直前に分解したとみられているが、ゴルカ氏は、これがサイバー攻撃によるものかどうかについては言及しなかった。

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