北ミサイル 安保理の制裁議論 石油禁輸を検討も…予断許さず

 【ニューヨーク=上塚真由】北朝鮮の弾道ミサイル発射を非難する議長声明を採択した国連安全保障理事会は今後、新たな制裁決議を採択できるかどうかが焦点となる。ただ追加制裁を求める日米と、従来の制裁履行を優先すべきとする中露との隔たりは大きい。

 29日の非公開の緊急会合で、日米などは制裁強化の必要性を各国に呼びかけた。過去8回の制裁決議で対北包囲網が狭まる中、追加制裁として注目されるのが、北朝鮮への石油の供給禁止だ。これまでも日米は核・ミサイル開発を断念させる強力な措置として検討してきたが、北朝鮮の暴発を懸念する中国が猛反対し、発動が見送られてきた経緯がある。

 29日の緊急会合では、石油の供給禁止など具体的な措置についての言及はなかった。日米が今後、石油の供給禁止を求めることは予想されるが、「過去にも強く反対してきた中国が今回のミサイル発射を受けて、即座に同意するとは考えにくい」(安保理関係者)と指摘する声は少なくない。

 ただ、北朝鮮の挑発行為が続けば、制裁強化に慎重姿勢の中露も、残された制裁案の中で選択を迫られることになる。

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