北朝鮮核実験 ミサイル発射準備の動き、ICBM級か 核弾頭小型化も進展 別の坑道でも「いつでも核実験が可能」

 【ソウル=桜井紀雄】韓国国防省当局者は4日、国会国防委員会で、北朝鮮が弾道ミサイル発射を「準備する動きが持続的に捕捉されている」と明らかにし、大陸間弾道ミサイル(ICBM)を発射する可能性があるとの分析を示した。9日の建国記念日を前にICBMなどの発射に踏み切る可能性が高まっている。

 また、韓国内で推進論が高まる米軍の戦術核兵器の再配備について、宋永武(ソン・ヨンム)国防相は同委員会で「政府の政策とは異なるが、北の核脅威を抑止する方策の一つとして検討すべきだ」と述べた。宋氏は米高官との会談で話題として再配備論に触れていたが、韓国政府高官が公式の場で肯定的立場を表明するのは初めて。

 宋氏は、北朝鮮が核弾頭小型化に成功したと推定され、ICBMに核弾頭を搭載可能だとの認識も示した。

 北朝鮮は7月にICBM「火星14」を2回発射。8月29日には中距離弾道ミサイル「火星12」を日本列島越しに発射した。だが、いずれの実験でも開発の「最終関門」とされる大気圏再突入技術を確立していないとの見方が強い。金正恩(キム・ジョンウン)政権としては新たな発射で米本土まで核弾頭を到達させる能力を実証する必要に迫られている。金正恩朝鮮労働党委員長は火星12の発射視察で太平洋に向けたミサイル発射を数多く実施するよう指示していた。

 注目されるのがまだ発射されていない新型ミサイルの開発の可能性だ。8月、金委員長の軍事関連研究所の視察を報じる写真に「北極星3」や「火星13」と記した図面が写し出された。北極星3は新型潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)、火星13は2012年の軍事パレードに登場したICBM「KN08」を指すとみられる。図面上で火星13は3段式に新型エンジン2基が連結され、火星14より射程が長い可能性がある。

 一方、韓国情報機関の国家情報院は4日、北朝鮮北東部の豊渓里(プンゲリ)の核実験場で、3日に核実験をしたのとは別の2つの坑道でも準備が進み、「いつでも核実験が可能だ」との見方を国会議員に示した。

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