日本通過ICBM警戒 「レッドラインはない」 北朝鮮・建国記念日

 【ソウル=桜井紀雄】北朝鮮は9日、建国69周年の記念日を迎える。北朝鮮は6回目の核実験「成功」を喧伝(けんでん)し、トランプ米政権への対決姿勢を鮮明にしている。日米韓は、日本列島越しに大陸間弾道ミサイル(ICBM)を発射する恐れもあるとみて監視を強化。ソウルでは、脱北者らが金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長を排除するため、米国に軍事的行動を取るよう求めるデモを行った。

 韓国の李洛淵(イ・ナギョン)首相は7日、ソウルの国際会議で「9日にICBMを通常角度で発射するとの予測がある」と述べた。通常角度なら、ICBMを初めて日本越しに太平洋に向け発射することになる。韓国当局は、北朝鮮がミサイル発射を準備する動きを捕捉、いつでも発射できる状態を維持しているとみている。

 昨年9月9日には、5回目の核実験を強行した。

 党機関紙の労働新聞は8日、「水爆実験成功」を祝う集会が各地で行われたと伝えた。論説では「朝鮮半島の一触即発の重大情勢は、米国などの好戦的妄動に起因する」と非難した。

 日本に対しても、対外団体が7日、声明で「恐ろしい攻撃力のある水爆やミサイルを保有する軍事強国(北朝鮮)が最も近くにあることを肝に銘じるべきだ」と威嚇。労働新聞は7日にも「国の尊厳を守るため、越えられない『禁止線』(レッドライン)などあり得ない」と米韓との対決姿勢を誇示した。

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