セウォル号沈没「朴槿恵前政権が報告改ざん」韓国大統領府が発表

 【ソウル=名村隆寛】韓国大統領府は12日、朴(パク)槿(ク)恵(ネ)前政権下の2014年4月に起きた旅客船セウォル号沈没事故をめぐり、当時の報告日誌が後に捏造(ねつぞう)されたことなどを示した資料が大統領府内で見つかったと発表した。

 任(イム)鍾(ジョン)●(=析の下に日)(ソク)大統領秘書室長の発表によると、資料はコンピューターファイルのかたちで11日に発見された。資料によると、危機管理センターから朴前大統領への事故に関する最初の報告は実際には、事故当日の午前9時半だったが、同年10月に「午前10時に修正されていた」という。報告は朴氏のほか当時の大統領秘書室長らにも伝えられた。

 朴政権当時の大統領府は、「午前10時に朴大統領に最初の報告がなされ、10時15分に事故収拾に関する初指示が出された」と発表していた。この発表内容は大統領府のホームページに掲載されたほか、朴氏の弾劾の可否を審判した憲法裁判にも提出された。

 時間を30分遅らせた疑いについて、任氏は「報告から大統領の指示までの間隔を短くする意図と見るしかない。当時の1分1分の重要性を思えば、重く考えねばならない」と語った。また、国家危機管理の基本指針を不法に変更した資料も別に発見されたという。

 韓国では事故当日、朴大統領の動静が不明で、大統領府の救助指揮機能が事実上まひした「空白の7時間」が問題視され、真相究明を求める声が強かった。大統領府は当局に捜査を依頼する方針。

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