国営テレビはほとんど報道しない ロシア全土の100都市以上で爆破予告の謎

 【ロシア万華鏡】

 ロシア各地で連日、謎の爆破予告電話が相次ぎ、社会に困惑が広がっている。9月上旬以降、商業施設や駅、学校、政府機関、空港などを標的としており、同月末までに約120カ所の施設が巻き込まれた。一時避難などを余儀なくされた人は54万人以上に上る。爆弾は一度も見つからず、犯人は分からないまま。イスラム過激派やテロ組織によるもの、果てはロシア当局が極秘裏に進める「対テロ訓練」などとも噂されるが、真相は闇のなかだ。(モスクワ 黒川信雄)

 ■爆破物は見つからず

 謎の電話が始まったとみられるのは今月10日。西シベリア・オムスクの商業施設で爆破予告があり、その後ロシア全土で頻発した。首都モスクワで本格化したのは13日。クレムリン近くの著名な「グム百貨店」や市内の中心駅、シェレメチェボ空港、日本の与党政治家が偶然講演をしていた大学などでも予告があり、日本のメディアで報じられた。

 しかしこれはほんの始まりに過ぎなかった。その後も、在留邦人らも利用する大型ショッピングセンターなどが連日のように爆破予告を受けている。脅迫電話は極東ウラジオストクから西部サンクトペテルブルクまで、ロシア全土の100都市以上で確認されているという。

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