北朝鮮が米電力会社にサイバー攻撃 初のインフラ標的

 北朝鮮とみられるハッカー集団が9月下旬、米電力会社のシステムにサイバー攻撃を仕掛けていたことが26日、米情報セキュリティー企業「ファイア・アイ」の調査でわかった。同社によると、米インフラへのサイバー攻撃に北朝鮮の関与が疑われたのは初めて。被害は水際で食い止めたが、誤作動が生じれば人命にかかわるインフラに同国が攻撃を仕掛けている危険な事態が明らかになった。

 ファイア・アイの専門家によると、9月22日、北朝鮮との関連が濃厚とされるサイバー部隊が複数の米電力会社宛てにウイルスを添付したメールを送信した。メールの添付ファイルを開封すると自動的にマルウエア(不正なプログラム)に感染する恐れがあったとみられている。ファイア・アイが電力会社のネットワークを監視しており、開封を事前に食い止めることができたという。

 ファイア・アイは今回の攻撃は、電力会社のシステムに致命的な打撃を与えるための「偵察活動」だった可能性があるとみている。マルウエアに感染すると、システムの防衛対策が筒抜けになる仕組みで、次の攻撃に役立てるステップだったとみられる。(板東和正)

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