米韓FTA「破棄」は脅しではない トランプ大統領の本気度と交渉術

 【アメリカを読む】

 過去の政権で結ばれた通商協定で米国が不利に扱われていると主張するドナルド・トランプ大統領(71)が、かつて口走った米韓自由貿易協定(FTA)の「破棄」を、実行に移すのではないかという観測が浮上している。米韓両政府は先月、協定の再交渉開始で合意したばかりだが、今月7日にソウルで文在寅(ムン・ジェイン)韓国大統領(64)と会談したトランプ氏は、さっそく再交渉の「迅速化」を求めたようだ。通商分野で成果をあげたいトランプ氏が、対韓FTAに照準を定める可能性があるというのだ。

■頭もたげる強硬論

 「トランプ政権の最高レベルで、米韓FTAの破棄が議論され続けている」

 トランプ氏と韓国の文在寅大統領がソウルで会談していたころ、米通商専門誌は、ワシントンで静かに進む「強硬策」を伝えた。

 トランプ氏は、遅々として進まない米韓FTAの見直しにしびれを切らしており、アジア歴訪から帰国して早々、協定離脱を決断するのはないか-。関係者の間では、そんな危惧が広がっているのだという。

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