周到な中韓共闘…時遅く 計画察知と関係者説得に課題 サンフランシスコ慰安婦像

 戦後70年にあたる2015年の9月22日に慰安婦像と碑文の設置を支持する決議案が米カリフォルニア州サンフランシスコ市議会で全会一致で採択されてから2年2カ月。リー市長が寄贈受け入れを認める文書に署名し、像と碑文が市の公共物となったことで、中国系米国人らにより結成された「慰安婦正義連合」(CWJC)が主導した計画がここに達成されたことになる。(サンフランシスコ 住井亨介)

 姉妹都市である大阪市の吉村洋文市長は、像と碑文が公共物となれば姉妹都市関係の解消も辞さない構えを重ねて伝えたが、リー市長が訴えを聞き入れることはなかった。

 設置支持の決議案採択の過程では、同州グレンデール市で全米初の慰安婦像設置を推進した「韓国系米国人フォーラム」(KAFC)が協力。先の訪韓時にトランプ大統領が抱き合った元慰安婦をサンフランシスコ市議会に呼び寄せてリー市長と面会させたほか、公聴会で「日本政府は嘘をついている。正式な謝罪はもらっていない」などと日本批判を繰り広げさせた。中韓系が「共闘」した反日ムードの醸成が、一連の審議に影響を与えたことは間違いない。

 反対する在米日本人や日系人が訴えるように「根本に反日感情があるのは明らか」だが、「以前から現地の日系コミュニティーにも好意的だった」(在米日本人)というリー市長の脳裏にもともと、「反日」があったとは考えづらい。中国出身の両親を持つとはいえ、これまで中国系支持層の意に沿わないスタンスを取ることもあった。

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