米エルサレム首都認定 パレスチナ各勢力はゼネストへ 「米は調停役を降りた」

 【エルサレム=佐藤貴生】トランプ米大統領がエルサレムはイスラエルの首都だと認定したことについて、同国のネタニヤフ首相は6日、「歴史的な日だ」と述べて歓迎した。一方、ロイター通信によると、パレスチナの各勢力は7日正午(日本時間同日午後7時)から、一斉に抗議のゼネストを行うと呼びかけた。パレスチナ側の反発は強く、大規模な武力衝突に発展する可能性もある。

 ネタニヤフ首相はビデオメッセージで、「和平に向けた重要な一歩だ」などとトランプ氏の判断を称賛。パレスチナ側との平和条約には、「エルサレムはイスラエルの首都である」ことが盛り込まれなくてはならないと述べた。

 さらに、米国以外の国に対し、米国に続いて大使館を西部テルアビブからエルサレムに移転するよう呼びかけた。市民がエルサレムのイスラム教の聖地に礼拝に訪れることは制限しないとしている。

 パレスチナ自治政府のアッバス議長は、トランプ氏の決定について「米国が和平の調停役を降りたのに等しい」と述べ、公平さを欠いた判断だと非難した。また、エルサレムについて「パレスチナ国家の永遠の首都だ」と強調し、トランプ氏とイスラエルへの対決姿勢を鮮明にした。

 ゼネストは自治政府が統治するヨルダン側西岸と、イスラム原理主義組織ハマスが統治するガザで同時に行われる見通し。分裂状態が長く続いた双方がトランプ氏の発言を受けて連帯を強化している形だ。

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