米エルサレム首都認定 交錯する歓迎、非難、困惑…「何が起こるか分からない」

 【エルサレム=佐藤貴生】トランプ米大統領がイスラエルの首都だと認定したエルサレム市街では7日、歓迎や非難、不安が渦巻いていた。パレスチナ人らアラブ系の人々は、国際社会が目指す「2国家共存」路線を否定するものだとしてトランプ氏の発言を強く批判し、ユダヤ系の中にも疑問視する人がいた。パレスチナ問題の構図を激変させかねないトランプ発言。エルサレムの人々は事態の推移をじっと見守っている。

 「極めて普通の発言だ。私は(イスラエルとパレスチナの)2国家共存には懐疑的だった。パレスチナ側が抵抗したとしても、数日か数週間で終わるだろう」。エルサレム中心街のヤッフォ通りで眼鏡店を経営するユダヤ系のアブラハムさん(60)がいう。

 ユダヤ教とイスラム教の聖地がある旧市街も目と鼻の先だが、軍の兵士の姿はあっても特に警戒レベルが上がっている気配はない。路面電車が行き来する目抜き通りを、多くの人々が忙しそうに歩き過ぎる。

 そこからほど近いエルサレムの市庁舎の入り口には、イスラエル国旗と並んで大きな米国旗が掲げられていた。警備していた女性の元イスラエル軍兵士(22)によると、米国旗はトランプ氏の発言の前後に掲げられたという。

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