米エルサレム首都認定 EU「エルサレムを双方の首都に」 カルテット+中東各国などの枠組み提案

 【ベルリン=宮下日出男、ストックホルム=岡部伸、パリ=三井美奈】トランプ米大統領がイスラエルの首都にエルサレムを認定したことを受け、欧州連合(EU)のモゲリーニ外交安全保障上級代表は7日、「紛争の唯一の現実的な解決策はイスラエルとパレスチナの2国家共存であり、エルサレムを双方の首都とすることだ」と強調した。

 モゲリーニ氏は「当事者と地域や国際的なパートナーに一段と関与する」と述べ、「中東和平カルテット」と呼ばれる米露とEU、国連の4者にエジプトやヨルダン、サウジアラビアなどの関係国を加えた枠組みで、パレスチナ和平に向けた外交努力を強化したい考えを表明。11日にはEUとしてイスラエルのネタニヤフ首相とブリュッセルで協議するとした。モゲリーニ氏は6日、パレスチナ自治政府のアッバス議長とも電話会談した。

 トランプ氏の今回の決定に対し、欧州諸国からは批判や懸念が噴出している。

 メイ英首相は6日、「米国の決定に賛成できない」との声明を発表。英首相官邸によると、メイ氏は、今回の決定は「地域平和という観点からは役立たない」と述べた。

 また、マクロン仏大統領は同日、「残念な決定だ。フランスは認めない」と批判し、トランプ氏の決定は「国際法や国連安全保障理事会決議に反する」指摘した。

 メルケル独首相も同日、「独政府はこの振る舞いを支持しない」と報道官のツイッターを通じ強調した。

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