日韓合意検証発表 八方美人のつもりが八方塞がりの文政権 五輪控え対日配慮も…手放せぬ慰安婦カード

 【ソウル=名村隆寛】慰安婦問題で韓国側が「最終的かつ不可逆的な解決」を確認した日韓合意からまる2年。合意の検証結果を発表した文在寅政権の韓国は、合意への政府の立場表明を“先送り”した。

 康京和外相は27日の会見で、国民に深く頭を下げ、国内世論に気を使いつつ「韓日関係に及ぼす影響も考慮し、合意に対する韓国政府の立場を慎重に決めていく」と述べた。この発言は韓国が置かれた現状を明確に示している。

 北の核問題。米軍の高高度防衛ミサイル(THAAD)の韓国配備をめぐる中国との関係悪化。外交的に八方塞がりの文在寅政権としては、これ以上の日本との関係悪化は避けたいところだ。さらに、平昌五輪開幕まで1カ月半を切った韓国は五輪成功に向け、日本に協力を強く求めている。

 加えて、低迷する韓国経済。内外に難題を抱える韓国が今、頼りにでき協力してくれそうなのは日本ぐらいしかない。韓国側の事情によるムシのいい政策に聞こえるが、文在寅政権は歴史問題と経済協力を切り離す「ツー・トラック」の対日政策を掲げている。

 五輪の成功、経済の回復を求める韓国は現時点で日本に離れてもらっては困るのだ。韓国政府は平昌五輪が終わるまでは、日韓合意への立場表明はせず、日本を刺激しない構えだ。

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