平昌五輪 金正恩氏が「代表団派遣を含め用意」「南北緊急会談も可能」新年の辞で表明…五輪参加盾に揺さぶりか

 【ソウル=桜井紀雄】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長は1日、施政方針に当たる「新年の辞」で、今年2月に韓国で開幕する平昌五輪について、北朝鮮からの代表団派遣を含め、必要な措置を取る用意があると明らかにした。朝鮮中央テレビが放映した。

 韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は、北朝鮮に一貫して五輪参加を求めてきたが、北朝鮮側が参加の可否を公式に表明することはこれまでなかった。

 金委員長は、新年の辞で、平昌五輪について「民族のありようを誇示するよい機会となるだろうし、われわれは、大会が成功裏に開催されることを心から望む」と強調。「こうした見地から、われわれは、代表団の派遣を含めて必要な措置を取る用意があり、このために北南当局が緊急に会うこともできるだろう」と述べた。

 五輪期間と前後して北朝鮮が弾道ミサイル発射など、軍事的挑発に出るのではないかと不安視する声が欧州などであり、これを払拭する効果はありそうだ。

 一方で、金委員長は新年の辞の中で、米韓合同軍事演習の中止も要求しており、北朝鮮側が五輪参加を盾に、平昌パラリンピックの開催時期と前後して毎年実施されている米韓演習の中止などを求め、揺さぶりをかけてくる可能性が高い。

 文氏は昨年12月、米テレビのインタビューで、北朝鮮の参加を呼び込むため、米側に演習の延期を提案したことを明らかにしていた。

 

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