対話条件は演習中止…韓国を揺さぶり 平昌五輪への参加示唆、国際包囲網崩す思惑

 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長は1日の新年の辞で、平昌五輪への代表団派遣を示唆した。北朝鮮の五輪参加に前のめりになる韓国の文在寅(ムン・ジェイン)政権を取り込み、国際包囲網を崩そうとする思惑が透けてみえる。

 金委員長は、北朝鮮が建国70年を迎え、韓国で五輪が開催される今年を、南北双方にとって「意義ある年」だと強調。「凍結状態にある関係を改善し、民族史に特記する年として輝かせるべきだ」と呼びかけ、五輪の「成功裏の開催を心から望む」とも述べた。

 「対話」に固執する文大統領にとって待ちに待った提案といえる。だが、条件も突き付けた。「外部勢力との全ての核戦争演習や米国の核装備と侵略戦力を引き入れる一切の行為をやめるべきだ」と米韓演習や米戦略爆撃機などの韓国展開を中止せよと迫ったのだ。

 韓国に亡命した北朝鮮の太永浩(テ・ヨンホ)元駐英公使は、核兵器開発を完了させ、米国と交渉して在韓米軍撤退を求める-。これが「金委員長のロードマップ」だと昨年11月に米議会公聴会で説明した。その前段階として包囲網のうち、最も脆弱(ぜいじゃく)な韓国を狙い撃ちし、揺さぶりをかけたとも読み取れる。

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