情報機関から裏金3億8千万円授受、朴槿恵被告を追起訴…私邸管理や裏診療に流用疑い、崔順実被告が介入

 【ソウル=桜井紀雄】韓国検察は4日、情報機関の国家情報院から計約36億5千万ウォン(約3億8千万円)の裏金を受け取り、私的に流用していたとして、収賄罪などで公判中の前大統領、朴槿恵(パク・クネ)被告(65)を収賄や業務上横領などの罪で追起訴した。

 友人の崔順実(チェ・スンシル)被告の国政介入に絡んだ職権乱用や、サムスングループといった大企業からの巨額収賄などと合わせ、起訴事実は20件に達した。公判のさらなる長期化や検察の厳しい求刑につながりそうだ。

 検察は、裏金を、起訴された大統領府元秘書官ら側近たちへの激励金や私邸の管理・修繕費、裏診療費、偽名携帯電話の通信費に流用していたと判断した。崔被告が運営する衣装室の管理費にも充てられていたほか、相当額が崔被告に流れたとみているが、朴、崔両被告が取り調べを拒み続けたため、崔被告への流用額は特定できなかった。

 朴被告は2013年5月~16年9月、南在俊(ナム・ジェジュン)、イ・ビョンギ両被告(いずれも贈賄罪などで起訴)ら3代にわたる国情院長から特殊活動費を毎月、5千万~2億ウォンずつ受け取ったとされる。

 検察は、側近への激励金の内訳を整理した崔被告の自筆のメモも押収しており、崔被告が裏金の管理にも介入していたとの見方を示した。

 また、検察は4日、国情院から裏金1億ウォンを受け取ったとして収賄の疑いで、朴政権当時の経済副首相兼企画財政相のチェ・ギョンファン容疑者(62)を逮捕した。最大野党「自由韓国党」の有力議員で、朴被告に近い「親朴派」の重鎮として知られる。

 検察は、予算編成で便宜を図ってもらうための賄賂に当たると判断した。崔容疑者は「事実なら駅前で割腹する」と話すなど一貫して容疑を否認している。

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ