金正恩氏、南北対話で核開発の時間稼ぎか ロケットエンジン実験の兆候も

 【平昌=桜井紀雄】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領の対話の呼びかけを無視し続けてきた北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が突然、平昌五輪参加をめぐる対話攻勢に転じたのはなぜか。ミサイルやロケットエンジン実験の兆候も伝えられる中、核・ミサイル開発の時間稼ぎに利用するつもりだとの懸念も上がっている。

 「先鋭化した軍事的緊張状態を緩和し、朝鮮半島の平和的環境を整えることは、関係改善と祖国統一のための必須的要求だ」。北朝鮮の韓国向け宣伝サイト「わが民族同士」は5日、論説でこう強調した。

 北朝鮮メディアは、金委員長が1日に「新年の辞」で対話姿勢を示して以降、文政権非難をぱったりとやめた。3日に南北連絡ルート再開を発表した際は、金委員長が「肯定的に高く評価した」と文氏の対話姿勢を持ち上げ、「文在寅大統領」と初めて呼称するリップサービスも見せた。「米国への追従が同族の怒りを買っている」などと非難してきた昨年末までと比べ、露骨なほどの豹変ぶりだ。

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