平昌五輪 芸術団派遣で南北協議、女性音楽グループ「牡丹峰楽団」メンバー派遣は?

 【ソウル=桜井紀雄】韓国と北朝鮮は15日、2月開幕の平昌五輪へ北朝鮮の芸術団を派遣するための局長級実務協議を板門店(パンムンジョム)の軍事境界線北側にある「統一閣」で開いた。選手団や応援団など北朝鮮代表団派遣全体の実務会談を求めた韓国側に対し、北朝鮮が芸術団に限定した協議を逆提案し、開催が決まった。

 韓国側首席代表を務める文化体育観光省の李宇盛(イウソン)文化芸術政策室長は15日の協議前、記者団に「北側の芸術団訪問は内外に大きな関心と期待を集めており、よい結果を出すよう冷静に協議する」と述べた。

 注目されるのは、北朝鮮側の協議代表に「管弦楽団長」の肩書で、女性音楽グループ「牡丹峰(モランボン)楽団」の楽団長とされる玄松月(ヒョンソンウォル)氏が加わっていることだ。牡丹峰楽団の創作室幹部も含まれているとみられ、北朝鮮が同楽団メンバーの派遣を検討している可能性がある。

 同楽団は、金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長の肝煎りで結成されたこともあり、北朝鮮が政治宣伝色の強い芸術団派遣問題を優先する裏に、金委員長の意向が働いていことも考えられる。

 韓国側の協議代表には、オーケストラ関係者も含まれ、南北合同公演も議題に上る可能性がある。

 北朝鮮は五輪への代表団派遣に積極的な姿勢を見せる一方、国営メディアは14日、韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領が年頭会見でトランプ米大統領の圧力を評価し、北朝鮮の非核化に言及したことに「和解局面に冷や水を浴びせる妄言」だと非難した。

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