平昌五輪 北朝鮮代表団に加わった女性楽団団長は元有名歌手、音楽宣伝の中核

 韓国と北朝鮮による15日の実務協議で、北朝鮮代表団に加わったヒョン・ソンウォル氏は元有名歌手で、金正恩体制で結成された女性音楽グループ「牡丹峰楽団」の団長を務める。音楽を通じた政治宣伝の中核を担っているとみられ、ヒョン氏が協議に出席することから平昌冬季五輪に合わせ同楽団が派遣されるのではないかとの臆測も出ている。

 1990年代~2000年代に音楽グループ「普天堡電子楽団」などの歌手として活躍。北朝鮮で一流歌手の証しとも言える独唱のCDも複数発売されている。

 朝鮮人民軍大佐の階級を持ち、14年5月に開かれた「全国芸術家大会」では、軍服姿で演説を行った。昨年10月の朝鮮労働党中央委員会総会で中央委員候補に選出され、党の音楽政策で重要な役割を担っていることが確認された。

 一部韓国メディアなどで、金正恩氏の元交際相手との説が取り沙汰されたが、韓国世宗研究所の鄭成長・統一戦略研究室長は「根拠のない主張だ」と指摘している。

【用語解説】牡丹峰楽団

 金正恩朝鮮労働党委員長の指示により結成された北朝鮮で人気の女性音楽グループ。2012年7月の公演が国営メディアで報じられ存在が明らかになった。ボーカルとギター、ドラムなどの楽器奏者で構成。国の重要な記念日や、新型弾道ミサイル発射に成功した際などに、祝賀公演を度々行っている。15年12月、初の外国公演のため訪中したが、公演当日に突然中止し帰国した。舞台上のスクリーンに映し出されるミサイルの映像を中国側が流さないよう求めたことに反発したなどの見方が出たが、詳細は明らかにされていない。(共同)

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