フィリピンで「慰安婦の苦境と経験」勉強会 像設立の華人団体、「許可受けた」と主張

 【シンガポール=吉村英輝】フィリピンの首都マニラに設置された、日本軍占領下の慰安婦を象徴するとするフィリピン人女性像の近くで15日、「フィリピン人慰安婦の苦境と経験」と題した勉強会が開かれ、地元メディアの記者ら約40人が参加した。

 像設立に名を連ねた人権団体などが主催。像近くの商業施設を会場に、デ・ラサール大学の歴史学者、チュア准教授が、慰安婦は「性的奴隷だった」と主張。元記者が「多くの日本兵が性的暴行を行った」などと証言した。

 比華人団体「トゥライ財団」は同日、主導した像の設立が「関係政府機関から全ての必要な許可を受けた」との声明を出した。

 だがマニラ市などは認めていない。フィリピンのカエタノ外相は12日、慰安婦像が「特定の感情や関係に影響をもたらす」と懸念を表明し、像が公共の場に設置された経緯について、政府内で調査チームを立ち上げたことを明らかにした。

 比華人団体幹部らは勉強会後、約200メートル離れた慰安婦像に移動し、献花した。像が撤去されれば「抗議活動を展開する」と記者団に述べた。慰安婦像はすでにネット検索大手「グーグル」の地図などにも記載されている。

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