平昌五輪テロ警戒で米が特殊部隊増派へ 「3月危機」も見据えた可能性

 米国防総省が、2月開幕の平昌(ピョンチャン)冬季五輪に合わせて、世界最強の特殊部隊を朝鮮半島に増派することを計画している。米ニューヨーク・タイムズ(電子版)が14日に報じた。目的はテロ対策という。米国は同時期、原子力空母を周辺海域に展開し、戦略爆撃機も待機させる。「核・ミサイル開発」を放棄しない北朝鮮の暴発を防ぐとともに、五輪後の「3月危機」も見据えた可能性がある。

 再開した南北対話を利用し、韓国との雪解けムード演出に余念のない北朝鮮だが、過去の五輪ではテロを実行してきた。

 ソウル五輪(1988年)では、大会妨害のため、前年の11月に金正日(キム・ジョンイル)総書記に命じられた工作員がバグダッド発ソウル行きの大韓航空機を爆破し、乗客乗員115人の命を奪った。この事件をきっかけに、レーガン米政権が88年に北朝鮮を「テロ支援国家」指定した。

 ニューヨーク・タイムズの記事では、北朝鮮が平昌五輪に合わせたテロを行う危険性には言及していない。だが、北朝鮮が「核・ミサイル」を断念しなければ、米国主導の国際社会による高度の制裁は続く。平昌五輪・パラリンピックが終わる3月半ば以降の緊張拡大を見据えて、警戒を強めている可能性もある。

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ