平昌五輪と無関係なのに…北のスキー場・金剛山活用ねじ込み 制裁抵触の恐れも

 【ソウル=桜井紀雄】韓国と北朝鮮は17日、次官級会談で、平昌五輪のアイスホッケー女子の合同チーム結成や合同入場行進に加え、北朝鮮での文化行事共催やスキー場活用で合意した。いずれも文在寅大統領の「平和五輪構想」として韓国が提案したもので、文政権が北朝鮮にすり寄る姿勢が鮮明になった。

 会談では、北朝鮮が応援団約230人を派遣することでも合意。過去同様、「美女応援団」を大挙、送り込む可能性があり、既に確定した芸術団約140人の派遣と合わせ、金正恩体制の宣伝に利用される懸念が持ち上がっている。

 さらに問題となるのが、北朝鮮南東部、金剛山(クムガンサン)地域での開幕前の文化事業の共催や、東部、馬息嶺(マシクリョン)スキー場での南北選手の合同練習だ。韓国統一省は、合同練習に「五輪出場選手が参加するわけではない」と説明するが、そうなれば、五輪競技と関係のないイベントをねじ込んだことになる。

 同省は17日、いずれも文氏の「平昌五輪5大構想」などに基づき韓国側が提案したと明らかにした。構想には、北朝鮮の冬季競技インフラ活用案の協議や、金剛山一帯での前夜祭開催努力が盛り込まれていた。文氏は大統領就任前の昨年1月、「馬息嶺スキー場などを活用し、金剛山で前夜祭をすれば、世界の注目が集まる」と発言していた。

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