平昌五輪 北朝鮮が南北合同文化行事中止を通告 文在寅氏の「構想」に打撃も

 【ソウル=桜井紀雄】2月9日開幕の平昌五輪に合わせ、北朝鮮南東部、金(クム)剛(ガン)山(サン)での開催で韓国と合意していた合同文化行事について、北朝鮮は29日夜、一方的に中止を通告した。韓国統一省が明らかにした。韓国政府への揺さぶりの可能性もあるが、文(ムン)在(ジェ)寅(イン)大統領が「平和五輪構想」の柱の一つとして強く推してきた行事であり、実際に中止となれば、文政権への打撃となる。

 北朝鮮側は通知文で、韓国メディアが北朝鮮の「真心込めた」措置を冒(ぼう)涜(とく)する世論を拡散、「慶祝行事」の是非まで問題にしており、行事を中止するほかないと伝えてきたという。韓国政府は一方的な通告に遺憾の意を示し、合意の履行を求めた。

 慶祝行事とは、北朝鮮が五輪開幕前日の2月8日の「軍創建日」に実施予定とされる軍事パレードを指すとみられる。韓国メディアは、この動きを強く批判してきた。

 金剛山の行事では、北朝鮮側が電力供給に難色を示し、韓国側が発電用軽油約1万リットルを提供することになっていた。韓国メディアには、北朝鮮への石油精製品の供給を制限する国連制裁や、米国の独自制裁との足並みの乱れを懸念する論調も見られ、これに反発した可能性もある。

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ