平昌五輪 文化行事中止通告で浮かんだ北の思惑…金剛山行事は文在寅氏の弱み、米へのお伺いに警告

 【ソウル=桜井紀雄】北朝鮮が平昌五輪に合わせ、韓国と共催で合意した北朝鮮での文化行事の中止を一方的に通告した。北朝鮮は、韓国メディアの批判報道を問題視しているが、米国との協調を崩さない韓国へのいらだちもにじむ。

 「真心込めた措置を冒涜(ぼうとく)する世論を拡散し、慶祝行事の是非まで論じた」

 韓国統一省によると、北朝鮮は29日夜、南東部、金剛山(クムガンサン)での文化行事の中止を通告し、韓国メディアの批判報道を理由に挙げた。

 慶祝行事とは、五輪開幕前日の2月8日の軍創建日に予定する軍事パレードを指すようだ。五輪と建国70年など国内の記念日を「民族の慶事」(金(キム)正恩(ジョンウン)朝鮮労働党委員長)と同列視する北朝鮮にとって、米国と声をそろえ、国内行事になぜ難癖をつけるのかという不満がありありと浮かぶ。

 党機関紙、労働新聞は29日、「金剛山の行事や馬息嶺(マシンリョン)スキー場での合同練習について制裁などをうんぬんし、妨害している」と韓国保守派の批判に反発。保守派を「米国にしがみつき、寄生してきた」とも非難した。

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