平昌五輪 韓国政府、結束演出に躍起 取材規制の一方、協調写真は提供

 【平昌=時吉達也】韓国政府が韓国・北朝鮮のアイスホッケー女子合同チームの“結束”演出に躍起になっている。チーム内の不満などが露呈しないよう取材を厳しく統制する一方、選手らが一緒に食事をとる写真などを提供してチームの「穏やかで温かい雰囲気」(韓国メディア)を強調。一方、合同チームは短い準備期間に加え、競技用語の違いなどから実戦での連携が不安視されるなか、4日にスウェーデンとの強化試合に臨む。

 たっぷりの生クリームと果物を乗せたケーキを囲み、声を合わせて「ハッピーバースデー」と歌う選手たち。誕生日を迎えた北朝鮮の主将、ジン・オク選手(28)は恐縮した面持ちで花束を受け取った。

 防具姿で活発に意見を交わし、リンクの外では談笑しながら食事をとる両国選手の交流の様子は、ほとんどが韓国の五輪委員会にあたる大韓体育会から韓国統一省を通じて提供された写真を基に報じられている。

 取材は、一方的に記者を選定した代表形式が取られるなど統制が厳しく、合宿地に駆けつけた担当記者らは“手ぶら”で帰社する羽目に。北朝鮮との協調姿勢を重視する立場の左派紙、ハンギョレもコラムで「チームの一挙手一投足が国民の関心事」であるのに、取材が限定されれば「記事が一面的にならざるをえない」と対応の改善を求めた。

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