トランプ政権 核の「拡大抑止」強調 北に牽制・警告

 【ワシントン=黒瀬悦成】トランプ米政権が2日発表した「核戦略体制の見直し」(NPR)は、同盟国やパートナー国に対する拡大核抑止についても複数の項目を設けて説明。うち1つの項目では日米の戦闘機が昨年末、太平洋上で共同訓練を行っている写真を掲載し、「いかなる国も米国の拡大抑止に対する関与の強さを疑うべきではない」とし、日本や韓国に対する核攻撃を警告している北朝鮮を暗に牽制した。

 さらに、「米国および同盟国が潜在敵国による核または通常攻撃を抑止し、必要であれば破壊する能力があることを疑うべきではない」と強調した。

 新指針は、地域や安全保障環境の違いに応じ多岐にわたる同盟諸国からの要請に適合した拡大抑止を確約していくと表明。アジア太平洋地域では、北朝鮮の核に対抗する弾道ミサイル防衛を拡充するなどとした。

 一方、同地域での拡大抑止は戦略核だけに依存していると指摘。2010年に退役した核弾頭搭載の海洋発射巡航ミサイル(SLCM)を同地域に再導入する必要性を示唆した。また拡大抑止については同盟諸国が自前の核兵器を保有する必要性をなくし、核不拡散にも寄与するとしている。

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