平昌五輪 南北合同、ドイツはどうみる? 東西分断時代に統一チーム 和解は「過剰な期待」

 平昌五輪で韓国・北朝鮮の合同チームが注目されている。東西分断時代に統一チームで五輪に参加した経験を持つドイツはこの状況をどうみているのか。著名なスポーツ社会学者のベルリン自由大学教授、グンター・ゲバウアー氏は「和解につながるとの期待は過剰」と指摘した。(聞き手 宮下日出男)

 --韓国・北朝鮮の合同チームは緊張緩和や和解につながると思うか

 「行き過ぎた期待だ。冷戦中は米ソとも戦争は望まず、ソ連の行動も一定の予測はできた。だが、北朝鮮は壁の中に閉じこもった状態で、行動も予測不能だ。平和へのシグナルを示す兆候もない。合同チーム結成に安堵(あんど)はしたが、緊張激化が当面抑制されることで満足するしかない」

 --東西ドイツは1950~60年代に統一チームで五輪に参加した。緊張緩和や後の統一に寄与したか

 「他の要素がより重要だった。例えば離散家族でも高齢者は東独から西独を比較的訪問できた。政治交渉や経済状況のほか、こうした人間的つながりが寄与した。スポーツの貢献は皆無でないが少しだ。南北合同チームが何かを動かす一歩になることも期待するが、政治まで変えられない」

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