平昌五輪 北の対南心理戦は着々 超大物の金永南氏派遣を韓国政府は歓迎

 【ソウル=名村隆寛】韓国での平昌五輪の開会式に、北朝鮮は憲法上の国家元首である金(キム)永(ヨン)南(ナム)・最高人民会議常任委員長を団長として派遣する。90歳の高齢で、金(キム)正(ジョン)恩(ウン)朝鮮労働党委員長の祖父、金(キム)日(イル)成(ソン)主席の生前から権力中枢にいる金永南氏を訪韓させることで、南北融和の雰囲気を高める狙いがうかがえる。

 金永南氏は1983年に副首相兼外相に就任し、長らく外相として知られた。国際社会で著名なのはもちろん、94年7月に金日成主席が死去した際には、中央追悼大会で追悼の辞を述べた。以後、金(キム)正(ジョン)日(イル)政権では中露首脳との会談に同席するなど、重責を担った。

 2000年6月の南北首脳会談の際、平壌の空港で金正日氏とともに韓国の金(キム)大(デ)中(ジュン)大統領(当時)を迎えた。日本をめぐっては1974年に訪日しており、2002年9月の日朝首脳会談では小泉純一郎首相(同)を空港で送迎したことなどで知られる。金日成・正日父子の統治時代を支えた金永南氏は、金正恩政権で“元老格”の人物とされ、超大物であることは韓国でも認知されている。

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