平昌五輪 万景峰の入港に響く怒号 反北団体「『平壌』五輪認めない」

 【東海=時吉達也】「『平壌』オリンピックは認めない」。6日、北朝鮮の芸術団「三池淵(サムジヨン)管弦楽団」団員らを乗せ韓国入りした貨客船「万景峰(マンギョンポン)92」。船が到着した港は、国内外の報道機関や近隣住民に加え、反北団体が動員し、大型バス数台に分乗して現地入りした支持者らであふれた。団体側は芸術団訪韓への抗議の怒声を響かせ、警察や報道機関と衝突を繰り返した。

 万景峰92は6日午後4時半ごろ、平昌五輪のスケート会場がある江陵から約30キロ南の東海(トンヘ)市・墨湖(ムッコ)港に入港した。同港は、韓国が不法占拠する竹島(島根県隠岐の島町、韓国名・独島)行きの船が定期運航する。12月から3月は冬季休業期間のため人気がないが、この日はターミナルの建物周辺などを警察が取り囲み、昼から緊迫した空気に包まれた。

 極右政党の国会議員や高齢者を中心とする支持者は、顔にバツ印が入った金正恩氏の写真をフロントガラスに貼り付けた大型バスに分乗して現地入り。「玄松月(ヒョン・ソンウォル)に聞こえるように大きく!」と北朝鮮芸術団長の名前を出しながら、「アカは自分の国に帰れ!」などとシュプレヒコールを繰り返した。支持者らは取材陣一人一人の身元を確認して回り、国内の左派系メディアの記者を見つけるたびに国旗の柄の部分で顔や体を突いて集会から追い出していた。

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