平昌五輪 芸術団に応援団、波状派遣で五輪前哨戦を“ジャック”した北朝鮮 応援団戦術と効果は…

 【江陵=桜井紀雄】平昌五輪に合わせ、8日に訪韓するペンス米副大統領は7日、日本での記者会見で「北朝鮮の体制宣伝が五輪をハイジャックするのは許さない」と述べた。だが、北朝鮮は応援団や芸術団、その先発隊の韓国派遣で連日、五輪の話題をさらっており、少なくとも五輪の“前哨戦”では、ハイジャックに成功したともいえそうだ。

 応援団の若い女性らは7日、赤いコートに黒い毛の帽子とマフラー、胸には北朝鮮国旗のバッジというそろいの衣装で一列に並び、南北軍事境界線の韓国側出入事務所に姿を見せた。

 この様子を伝えていた韓国のテレビ司会者は放送中、「本当に美人たちが来た!」と思わず漏らした。

 女性らは、報道陣の問いかけにも一様に「お会いできてうれしいです」とほほ笑み返し、多くは語らなかった。「何を準備したのか」との質問に「今話してしまうと面白くないではないですか」と丁寧な口調で答える女性もいた。

 大規模応援団の派遣は2005年の仁(イン)川(チョン)アジア陸上選手権以来、約12年半ぶり。応援団などは五輪会場がある江(カン)原(ウォン)道(ド)の郊外の宿泊施設に滞在。北朝鮮選手やアイスホッケー女子の南北合同チームに加え、一部韓国選手の試合も応援すると伝えられている。過去の国際大会では、その容姿と一糸乱れぬ独特の応援スタイルから韓国でファンクラブが立ち上がるほど韓国国民を魅了。今回も「美女応援団」旋風の再演を狙い、宣伝につなげようとする北朝鮮の思惑は明らかだ。

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ