平昌五輪 金正恩氏の妹、与正氏ら北代表団を乗せた専用機が韓国到着

 【平昌=桜井紀雄】平昌五輪の開会式に出席する北朝鮮の金永南(キム・ヨンナム)最高人民会議常任委員長や金正恩(ジョンウン)朝鮮労働党委員長の妹、金与正(ヨジョン)氏ら高官代表団を乗せた専用機が9日午後、韓国の仁川(インチョン)国際空港に到着した。一行は平昌に移動して11日まで滞在。10日には、文在寅(ムン・ジェイン)大統領との昼食会に出席する。金日成(イルソン)主席の直系親族の訪韓は与正氏が初めて。

 空港では、趙明均(チョ・ミョンギュン)統一相ら政府高官が出迎え、滞在中、文政権は「首脳級」の待遇でもてなす見通しだ。

 金永南氏は対外的に元首の役割を担い、与正氏は金正恩氏と最も親しく、直言もできる存在とされる。閣僚級の李善権(リ・ソングォン)祖国平和統一委員長も代表団に加わっており、五輪をてこにした融和攻勢に向けた正恩氏の強い意思の表れとみられる。

 代表団から文氏に正恩氏の親書やメッセージが伝達されるかも注目される。

 代表団の一人、崔輝(チェ・フィ)国家体育指導委員長は、国連安全保障理事会の制裁で渡航が禁じられている。安保理の北朝鮮制裁委員会は8日、韓国の要請を受け、対象からの一時除外を決めた。

 北朝鮮の高麗(コリョ)航空は米韓が独自制裁対象に指定しているが、専用機について韓国統一省は「制裁対象ではない」との立場を示した。与正氏も米国の制裁対象であり、韓国政府が米政府に理解を求めている。

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