平昌五輪 祭典の“主賓”かっさらった金与正氏とは…「正恩氏に言いたいこと言えるのは妹だけ」

 【平昌=桜井紀雄】トランプ米大統領や中国の習近平国家主席が平昌五輪開会式の出席を見合わせる中、安倍晋三首相が韓国の最重要の賓客となるはずだった。だが、開幕直前に北朝鮮が金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の妹、金与正(ヨジュン)氏の派遣を表明すると、韓国の関心は彼女に集中した。文在寅(ムン・ジェイン)政権を舞い上がらせる与正氏とはどんな人物なのか。

 「カムサハムニダ(ありがとうございます)」。与正氏は9日、仁川(インチョン)国際空港で韓国の趙明均(チョ・ミョンギュン)統一相ら高官の手厚い出迎えにこう謝意を示した。北朝鮮代表団トップの金永南(キム・ヨンナム)最高人民会議常任委員長と趙氏があいさつを交わすのを余裕をうかがわせるほほ笑みを浮かべ、黙って見守っていた。

 大統領府報道官は「金委員長の妹として、党で重要な役割を担っており、(訪韓の)意味は大きい」と強調。文政権が最大級の歓待を示すのは、正恩氏に対する影響力の大きさにある。

 「正恩氏に何でも言いたいことを言えるのは、与正氏だけだ」。北朝鮮消息筋はこう指摘した。北朝鮮内では「出世するには、与正氏に取り入れ」ともささやかれてきたという。

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