ドイツ大連立の二大政党、閣僚ポストで大揺れ 批判続出でメルケル氏ら守勢

 【ベルリン=宮下日出男】ドイツで大連立継続に合意した保守系、キリスト教民主・社会同盟と中道左派の社会民主党がともに揺れている。閣僚ポストなどへの不満が続出し、メルケル首相ら両党幹部は沈静化のため守勢にたたされた。次期政権をめぐる混迷で、2大政党に対する国民の信頼低下も懸念されそうだ。

 「失望は理解するが、安定政権のための犠牲だ」。メルケル氏は11日、独公共テレビZDFとのインタビューでこう語り、社民党との連立合意を擁護した。

 メルケル氏は7日に連立合意にこぎ着けたが、重要職の財務相を社民党に譲った。独メディアによると、メルケル氏は合意のため、首相以外の閣僚ポストを社民党に優先的に選ばせる姿勢だったとされ、財政規律重視の同盟では「政治的な過ち」「権威失墜」と批判が相次いだ。

 首相就任から12年以上が経過し、党内では後進への道筋をつけるよう求める声も上がる。メルケル氏は首相任期を全うする考えを改めて示す一方、「若い人々を考慮せねばならない」と加え、閣僚人事では世代交代へ配慮するとした。

 一方、社民党のシュルツ党首は9日、「私のポストをめぐる議論で党員投票の成功が危ぶまれており、入閣を断念する」との声明を出す事態に追い込まれた。

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ