「交渉の達人」自負 トランプ米大統領、北との直接会談で核放棄迫る?

 【ワシントン=黒瀬悦成】トランプ米大統領が8日、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長からの会談要請に応じたのは、「交渉の達人」(米政権高官)を自負するトランプ氏が、米朝首脳による初の直接会談に自ら乗り出せば、北朝鮮の核・ミサイル問題を一気に片付ける機会になり得るとの判断が根底にある。

 金氏がトランプ氏に会談を求めたのは、軍事的選択肢をちらつかせながら北朝鮮を外交・経済的制裁で締め付ける「最大圧力と関与」路線が成果を上げていることを示す証左といえる。トランプ氏が会談を即断したのも、現行の圧力路線に自信を深め、今なら北朝鮮を核放棄に追い込むことが可能だと計算したためとみられる。

 米政権高官は「全体主義国家の北朝鮮で決断を下せるのは金氏だけだ」と述べ、米朝首脳会談を決行する意義を強く訴える。

 ただ、元米政府高官や専門家の多くは、北朝鮮が言う「非核化の意思」の真偽すら判然としないうちにトランプ氏が首脳会談に臨むことに一斉に反対の声を上げている。歴代の北朝鮮指導者にとって米大統領と会談することは、外交分野での最重要目標に位置づけられてきたからだ。

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