元ロシアスパイ襲撃で米英首脳が電話会談 トランプ米大統領が英国を全面支持

 【ロンドン=岡部伸】英南部ソールズベリーでロシア連邦軍参謀本部情報総局(GRU)のセルゲイ・スクリパリ元大佐(66)と娘のユリアさん(33)が襲撃され重体で発見された事件で、英国のメイ首相は13日、トランプ米大統領と電話で会談した。

 英首相官邸によると、トランプ氏は「米国はずっと英国とともにあった」と述べ、襲撃に使用された毒物を旧ソ連開発の軍用神経剤「ノビチョク」と特定して「非常に高い可能性」でロシアが関与したとの見解を明らかにしたメイ氏を全面支持し、両者は「ロシアはこの神経剤をいかに使用したか明白に回答すべきだ」との考えで一致した。

 メイ氏は13日、ドイツのメルケル首相とも電話会談し、神経剤による襲撃事件に「ロシア関与の可能性が極めて高い」と説明。両者は協調してロシアに対応していくことで一致した。

 メイ氏は事件について「英国に対する無謀な攻撃だ」と非難。ロシア政府に対して13日中に回答するように要求し、明確な説明がない場合は「最大限の断固たる」対応を取ると明言しており、米国など西側主要国の支援を受けて協調してロシアに制裁などの措置を講じる方針だ。

 在英ロシア大使館は同日、事件への関与を改めて否定。英国が神経剤のサンプルをロシアに提供しない限り、ロシア政府は対応しないとしている。

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