4期目メルケル政権、求心力低下のなか船出 試される「安定」

 【ベルリン=宮下日出男】ドイツのメルケル首相は14日、連邦議会(下院)による選出などの就任手続きを経て首相4期目に入った。約半年に及んだ政治空白は解消され、首相の保守系、キリスト教民主・社会同盟と中道左派、社会民主党の新政権が始動。山積した外交・内政上の課題への対処を急ぐ一方、メルケル氏の求心力が低下する中、政権は安定度も試される。

 メルケル氏は下院の投票で総議席数(709)の過半数となる364票の賛成で首相に選出された。シュタインマイヤー大統領による任命や議会での宣誓が行われ、正式に就任。同日には組閣手続きも行われる。

 メルケル氏は早期にフランスのマクロン大統領と会う意向。仏側はユーロ圏など欧州連合(EU)改革を提唱したが、独側が対応できずにいた。両首脳は22、23日のEU首脳会議前に独仏の方針を示す考えで調整を急ぐ。他の国際情勢でも意見交換するとみられる。

 内政では右派「ドイツのための選択肢」(AfD)台頭の背景となった難民・移民問題への対処のため、同盟は迅速に追加対策をまとめる姿勢。社民党は社会的な格差是正などの政策を急いで推進する構えだ。

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