トランプ米大統領、州兵動員指示に署名 移民対策強化のメキシコ国境警備

 【ワシントン=黒瀬悦成】トランプ米大統領は4日、マティス国防長官、セッションズ司法長官とニールセン国土安全保障長官に対し、メキシコ国境の警備活動を支援するため州兵部隊を派遣するよう指示する覚書に署名した。ニールセン氏は4日の記者会見で「(派遣準備は)直ちに実施される」と述べ、政権として不法移民対策の強化を急ぐ考えを表明した。

 覚書によると、州兵派遣の規模や期間、具体的な活動内容などは今後30日以内に国防総省と国土安全保障省、司法省が合同で計画を策定し、トランプ氏に提出する。

 各省の長官は3日、トランプ氏と派遣方針に関し協議を行い、ニールセン氏が協議の結果を受けてメキシコと国境を接するテキサスなど各州の知事と対応を話し合っていた。

 米国では軍隊が国内で市民らを拘束するなどの法執行関連の任務を行うことが禁じられているため、州兵らの活動は空中偵察などを通じて不法移民の動向を調べ、国境警備当局に情報提供するなどの支援業務に限定される見通しだ。

 ニールセン氏は、中米諸国からの不法移民の流入に加え、麻薬密輸や犯罪組織構成員の密入国は「容認しがたい」と強調。また、不法入国者の数が再び増え始めているとして、国境での壁の建設や警備強化に加え、法の抜け穴を利用した移民らの入国を阻止するため、議会に法整備を要請した。

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