シリア、露、イランに「大きな代償を」 化学兵器攻撃疑惑でトランプ米大統領 高官は再攻撃排除せず

 【ワシントン=加納宏幸】トランプ米大統領は8日、東グータ地区ドゥーマで塩素ガス弾の攻撃により多数の死者が出たと伝えられたことに関し、シリアのアサド政権や同政権を支えるロシアやイランに「大きな代償」を払わせるとツイッターに書いた。言葉通りに行動するかはトランプ氏にとり、「決定的な瞬間」(共和党のグラム上院議員)になりそうだ。

 トランプ氏は「容赦のない化学(兵器)攻撃によって女性や子供を含む多くの死者が出ている」と指摘した上で、「プーチン露大統領、ロシア、イランは動物のようなアサド大統領を支援していることに責任がある」と断じた。

 首脳間で米露関係を改善しようとしているトランプ氏が、プーチン氏を名指しで批判するのは異例だ。米大統領選干渉疑惑、サイバー攻撃、英国での元露情報機関員の神経剤襲撃事件といった振る舞いを米政府として見過ごせず、制裁の応酬に発展している。

 トランプ氏は8日、フランスのマクロン大統領との電話会談でも、「継続的な人権侵害について、アサド政権に責任を取らせる」とともに、米仏が「強力な共同対応」を取るために情報を共有し、調整を図ることで合意した。ホワイトハウスが発表した。

 トランプ政権は昨年4月7日(現地時間)、アサド政権が猛毒の神経剤サリンによる攻撃を実施したとして、シリアの空軍基地を巡航ミサイルで攻撃した。ちょうど1年目の化学兵器使用疑惑は、トランプ氏が最近、シリアに駐留する米軍の早期撤退論を唱えたことと無関係ではないという指摘が出ている。

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