拉致問題解決提起を要請 河野外相、韓国大統領に

 【ソウル=名村隆寛】河野太郎外相は11日、訪問先の韓国で康京和外相と会談、大統領府に文在寅大統領を表敬訪問し、北朝鮮の核問題や日韓関係についてそれぞれ話し合った。

 河野氏によると、康氏との会談では、今月27日の南北首脳会談や6月初旬までに行われる米朝首脳会談に向けた方針を確認した。北朝鮮が対話に応じたからといって見返りを与えるべきでないという方針を国際社会で堅持していくことを確認。北朝鮮の非核化とミサイル放棄を実現するために最大限の圧力をかけていくことで一致した。

 また、河野氏は、南北首脳会談で北朝鮮による拉致問題を取り上げるよう要請。日韓が引き続き協力していくことを確認した。

 慰安婦問題の「最終的かつ不可逆的な解決」を確認した日韓合意について河野氏は「着実な実施が大切」と述べ、釜山の日本総領事館前で労働団体などが徴用工像の設置を計画していることには「望ましくない」との立場を伝えた。

 一方、河野氏は文氏との面会で、安倍晋三首相からのメッセージを伝達した。河野氏は南北首脳会談で北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長に、拉致問題解決を提起するよう要請した。文氏は「拉致問題を含む日朝間の懸案解決と日朝関係改善のため韓日で協力していこう」と答えたという。

 日本の外相の訪韓は、慰安婦問題をめぐる日韓合意が発表された2015年12月に岸田文雄外相(当時)が訪れて以来。

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