トランプ氏、中間選挙控え焦り 待ち構える2人のタフネゴシエーター

 トランプ米大統領は18日、安倍晋三首相との共同記者会見で隣の首相に向かってこう言った。「こちらの紳士は大変なタフネゴシエーター(手ごわい交渉相手)だから、それに集中しなければいけないんだ」

 トランプ氏の目には、首相は友人であると同時に強敵と映っているようだ。首相は米国抜きの11カ国による環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)の新協定をまとめ上げ、2日にわたる日米首脳会談でも米側が模索する2国間の自由貿易協定(FTA)について首を縦に振らなかった。

 ディール(取引)の才能を自負するトランプ氏だが、大規模減税を除けば具体的な形になった公約は多くない。メキシコとの国境に「壁」を建設する計画は財源確保のめどが立っていない。紛争介入から手を引いて財源をインフラ投資などに振り向ける持論も、シリア内戦の複雑化で先行きが見えない。

 このままでは、今年11月の中間選挙で与党・共和党が上下両院で持つ過半数を失い、2020年大統領選での自らの再選に黄信号がともりかねない。そんな危機感を持ち、トランプ氏は首相との会談に臨んだ。

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